冷たいものを食べて歯がしみる。その原因は知覚過敏?それとも……
2021年10月9日
※歯がしみる原因は近く過敏以外の原因もあります
冷たい飲み物や食べ物を口にしたとき「歯がしみる」ことはありませんか?
この場合、歯に何らかの異常が生じているかもしれません。
一番考えられる原因は知覚過敏、正式には「象牙質知覚過敏症」です。
しかし、知覚過敏以外の原因も考えられます。
いずれにせよ、冷たいもので歯がしみる場合は、ひとまず歯科を受診することをおすすめします。
【ときどきしみる場合は知覚過敏の可能性が大】
■知覚過敏かを見極めるポイントはしみる頻度
歯の痛みが視覚過敏かどうかのチェックポイントの第一は、歯がしみる頻度です。
冷たいものを飲んだり食べたりした際、ときどき歯がしみるのであれば知覚過敏の可能性が高いと言えます。
場合によっては冷たい物だけでなく、温かいものが歯にしみることもあります。
象牙質知覚過敏症というのは、何らかの理由で歯の表面のエナメル質がすり減ったり、小さな傷や亀裂が入ったりすることで、生じる病気。
歯の神経が分布しているエナメル質の下にある象牙質にまで冷たい刺激が届きやすくなることから、「歯がしみる」という症状が現れやすくなるのです。
■知覚過敏が起こる原因とは?
重要なのは知覚過敏が起きてしまう原因。
最近、歯がしみるようになったという方は「歯磨きの際のブラッシング圧が強い」「歯ぎしの習癖がある」といった理由が考えられます。
エナメル質は人体で最も硬い組織ではありますが、毎日ゴシゴシと歯磨きしたり、歯ぎしりしたりといった習慣ができてしまうと、徐々に摩耗・損傷していくものです。
また、歯周病によって歯茎が下がり、歯根面が露出してしまった場合も冷たいものがしみるようになります。
歯の根っこの部分にはもともとエナメル質が存在していないので、歯肉退縮によってむき出しとなることで外からの刺激をダイレクトに受けてしまいます。
【しみる頻度が高い場合は虫歯の可能性も】
冷たいものがしみる頻度が高い場合は、知覚過敏ではなく虫歯の疑いがあります。
虫歯でも歯質が溶かされて象牙質がむき出しとなってしまうのです。
進行した虫歯は象牙質どころか歯の神経さえ露出するため、冷たいものだけではなく温かいものや甘いものにも反応し、さらには安静時にも激しい痛みをもたらすようになります。
【歯がしみる場合は歯科を受診して根本的な原因を取り除きましょう】
冷たいものがしみる場合は、「象牙質知覚過敏症」と「虫歯」の2つが疑われますので、まずは歯科医院を受診してください。
専門医に相談することで、症状の改善にとどまらず、根本的な原因が取り除かれるまでサポートしてもらえます。
また、歯の異常がブラッシングや歯ぎしりといった生活習慣に由来している場合は、改善のアドバイス・指導も受けられます。
歯がしみる症状は非常に気になるかと思いますので、快適な生活を送るためにも根本的な原因を取り除きましょう。