口腔ガンの予防・診断方法を解説!症状・治療方法
2024年06月20日
口腔ガンは口の中にできるガンを指し、日本ではガン全体の1〜2%を占めると言われています。
口腔ガンはさらに部位により、「舌ガン」「上顎ガン」「下顎ガン」「口腔底ガン」「頬粘膜ガン」「硬口蓋ガン」に分けられ、それらの中では一番多く発生しているのが舌ガンです。
今回はそんな口腔ガンの主な原因から初期症状、早期発見の方法、治療についてお伝えします。
口腔ガンの主な原因と症状
口腔ガンの原因でまず挙げられるのは喫煙です。
その他、飲酒、虫歯の放置、合わない入れ歯の使用、口腔内が不衛生などもリスクファクター(危険因子)になりえます。
喫煙や飲酒の頻度の見直しや歯磨きの徹底で防げる可能性もあります。
そして、口腔ガンで最初に出てくる症状は主に下記です。
・しこりがある
・出血しやすい部位がある
・口腔内や唇にしびれがある
・頸部リンパ節が3週以上にわたって腫れている
いずれも、多くの場合で目視での確認が可能です。
しかし、強い痛みを伴うことは少ないので、初期のうちは気が付かないケースが少なくありません。
また、口内炎と区別がつきにくく、口腔ガンを見慣れていない一般歯科医の場合、判断がつきにくいです。
ただし、口内炎は一般的には1週間程度で治まるのに対し、口腔ガンは時間が経っても治らないという違いがあります。
2〜3週間程度ずっと口内炎のような症状が続いているなら、口腔ガンの可能性があるので、速やかに歯科医院へ相談してください。
口腔ガンの治療について
一般の歯科医では見分けがつきにくい口腔ガンも、ガン治療の経験がある口腔外科医なら目視だけで可能性を疑うことが可能です。
その場合でも、口腔ガンかどうかの最終的な診断は、大学病院などで病理検査を経て診断を行う必要があります。
そして、さらにガンの広がりがないかを調べるために、CT、MRI、超音波などを使用した画像検査も行われます。
口腔ガンの治療は、症状や部位によって手術、放射線、化学療法を単独あるいは組み合わせて行うのが一般的です。
口腔ガンは摂食機能、顔貌(見た目)といった生活の質(QOL)に大きな影響を与えるので、治療にあたってはQOLの維持を考慮することが必要になります。
口腔ガンは定期的に歯科検診で早期に発見できます
口腔ガンは最近増加しているガンの一つです。
しかし、先述のように、目視を含めて初期段階での発見が比較的容易なガンでもあります。
口腔外科医でなければ判別しにくいですが、数カ月に1度歯石除去などで歯科医院を訪れると、歯科医、歯科衛生士が変化に気づける可能性が高まります。
定期的に歯科医院で口腔内を見ることが、口腔ガンの早期発見につながると言っても過言ではありません。
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