マウスピース矯正はなぜブームになったのか
2023年01月9日
マウスピース矯正のインビザラインは矯正の戻りにも有効です
矯正というとワイヤーを歯に取り付けてするものと思われてきましたが、現在はマウスピース矯正が注目を浴びています。
マウスピース矯正はワイヤー矯正と違って「目立ちにくい」という利点があり、昔から使用されていましたが、実は最近まではそれほど普及はしていませんでした。
それが、ここ最近でブームとも言われるほど普及し始めたのはいったいなぜなのでしょうか。
このページではマウスピースが支持されている理由をご紹介していきます。
通院時に手間と時間をかけずに治療できるから
ワイヤー矯正は歯を動かすために、毎月来院してワイヤーを少しずつ歯を動かす方向に曲げていきます。
これは長い時間と高度な技術を必要とする作業です。
ワイヤー矯正治療は毎月の通院時にワイヤーの形を変えて歯を動かします
一方、マウスピース矯正ではワイヤーの代わりにマウスピースを製作します。
今までの方法だと、マウスピースの型取りをし、来院ごとにマウスピースを製作していたので、ワイヤー矯正以上に通院時に手間と時間がかかっていました。
これが最近までマウスピース矯正がブームになっていなかった理由と言えるでしょう。
ところが、当院で取り扱っている「インビザライン」をはじめ現在のマウスピースは、型取りではなく口腔内スキャナーで測定した歯並びに合わせて矯正用のマウスピースをコンピュータがデザインします。
マウスピースはコンピュータのデータを使って外部で製作され、通院時はその装着と矯正の進行状況をチェックするだけで済むことになりました。
つまり、通院時にかかる時間が大幅に短くなったのです。
インビザラインではコンピュータがマウスピースのデザインを行います
目立ちにくく痛みも軽いから
薄くて透明なマウスピースは、矯正中であることさえ他人に気付かれることはほとんどありません。
そして、目立たないだけではなく、ワイヤーブラケットのような異物感が非常に少なく、装着感が快適です。
それだけではありません。マウスピース矯正は、治療に伴う痛みもワイヤー矯正より軽い傾向にあります。
その理由は装置が滑らかな形状のため、口腔粘膜への直接的な刺激が少ないからです。
さらに、マウスピース矯正は比較的弱い力を働かせることから、歯が緩やかに移動します。
そのため、歯の移動時に生じる痛みも軽減されます。
歯のケアをしやすいので衛生的だから
マウスピースは食事と歯磨きの際には取り外すことができるのもメリットです。
矯正の治療前と同じように装置の存在を気にすることなく食事を楽しむことができます。
そして、歯磨きもしやすくなり、虫歯や歯周病のリスクを抑えることも可能です。
マウスピースは2週間ごとに交換されるので、装置に細菌が繁殖するといったおそれも少なく、衛生的と言えるでしょう。
ちなみに、マウスピースは医療用プラスチックから構成されており、金属アレルギーのリスクを避けることもできます。
このように、マウスピースは健康・衛生面においても利点が多いのです。
壊れにくく、万が一の場合も複製しやすい
マウスピース矯正は装置が故障したり、外れたりするトラブルも極めて少ないのも注目すべきポイントでしょう。
そして万が一マウスピース破損してしまった場合でも、コンピュータ上にデータが残っていますので、速やかに複製することが可能です。
ちなみに、コンピュータで測定したデータがあることにはもう一つメリットがあります。
データを元に治療計画が立案されているため、開始から終了までの工程を画像であらかじめ確認することができるのです。
矯正前後のイメージができるので、矯正に対する不安感も抑えることにつながります。
メリット多数!マウスピース矯正のブームは一過性ではありません
マウスピース矯正を成功させるには、1日20時間以上の装着が求められます。
しかし、マウスピース矯正のワイヤー矯正に対する優位は大きなものがあります。
多くの利点があるので、マウスピース矯正のブームは決して一過的なものではないでしょう。
マウスピース矯正が気になっている方は、ぜひ当院にお気軽にご相談ください。
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