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矯正治療に伴うリスクとは?

2024年04月16日

歯並びの乱れを整える矯正治療は、かみ合わせを正常化することで歯ブラシによる清掃性を向上させて虫歯を予防する、見た目が美しくなるなど、たくさんのメリットが得られます。

治療期間が長いというデメリットはあるものの、口元に関する悩みや長年のコンプレックスを解消できる素晴らしい歯科治療です。

 

ただし、矯正も医療である以上、下記のようないくつかのリスクを伴います。

 

【矯正治療で起こりうる主なリスク】
・強すぎる矯正力で「歯根吸収」が起こることがある
・ワイヤーの材質によっては「金属アレルギー」になることがある
・治療中は「清掃性が低下」し、歯磨きがしづらくなる
・治療中に病気やメンテナンス不足によっては「治療が遅れる可能性」がある
・見た目重視の治療により「咀嚼力が低下してしまう」ことがある

 

それぞれの内容と原因をご紹介していきます。

矯正治療に伴うリスク1
予防方法もあるのでご安心ください

 

矯正治療によるリスクの内容とその原因

 

歯根吸収
矯正治療に伴うリスクとしては、まず「歯根吸収」が挙げられます。
歯の根っこである歯根が溶ける現象で、原因としては過剰な矯正力が挙げられます。強い力が歯周組織に負担をかけてしまい、歯肉が下がってしまうケースもあるのです。

 

金属アレルギー
矯正装置に金属材料を使っているケースでは、治療期間中に金属アレルギーを発症するリスクがあります。ブラケットや矯正用ワイヤーの金属は比較的アレルゲンとなりにくい材質ではありますが、それでもリスクはゼロではありません。

 

清掃性の低下
全ての歯の表側にブラケットを装着するマルチブラケットによる歯列矯正では、装置の構造上、どうしても清掃性が著しく低下します。
歯磨きがしやすくなるように治療をしているのに、治療中はむしろ歯磨きがしにくくなるという矛盾を抱えてしまうのが矯正治療です。
着脱式の装置を使うマウスピース型矯正であれば、歯磨きのときに装置を外すことができるので清掃性に変わりはありません。この点ではワイヤー矯正よりもマウスピース型矯正のほうが大きな優位があると言えます。

 

予定より治療完了が遅れる可能性
ワイヤー装置を付ける場合、矯正期間中に虫歯や歯周病になると、まずはそれらの治療を優先する必要があります。
一度装置を外して、虫歯治療や歯周病治療に専念するため、矯正の治療計画に大幅な乱れが生じます。その他、メンテナンスを怠ったり、装置の装着時間を守らなかったりすると、予定通りに歯が動かなくなることもあるので注意しましょう。

 

矯正治療に伴うリスク2
定期的に通院してきちんと歯が磨けているかチェックするのも重要です

 

治療方法次第で咀嚼力が低下
しかし、一番重要視しなければいけないのは、矯正の結果咀嚼力が低下するリスクです。これは見た目を重視し、噛み合わせより歯並びばかりに焦点を当てすぎた治療をした場合に起きうることです。

 

矯正治療は審美的な要素が重視される傾向にありますが、その結果歯の健康を害してしまっては本末転倒です。

 

歯並びを整えてしっかり食物を咀嚼したり、食物が歯に挟まりにくくなったりすることで、虫歯や歯周病のリスクを低減させるという最大の目的を決して忘れてはいけません。

 

矯正治療のリスクは治療方法や予防で抑えることが可能

 

矯正にはご紹介したようなリスクが伴いますが、いずれも治療方法の選択や適切な予防でリスク発生を抑えられます。

 

矯正治療の持つリスクを避けつつ、審美的にも口腔内の健康的に満足することができるように治療をするのが、矯正医の治療技術と言えます。

 

矯正治療に伴うリスク3
矯正治療に対する不安や疑問は何でも当院にご相談ください
 
歯医者が考える「良い歯医者」の条件とは

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