即時義歯とは
2021年09月18日
即時義歯は抜歯した後、その場で義歯を装着する治療法です。仮歯と混同されることもあるのですが、仮歯は土台の歯が残っていて、その上に最終技工物のクラウン(冠)を被せる前に、一時的に被せるものです。このため、抜歯をすると土台部がないため、使用できません。
抜歯された歯の代わりには、インプラント、ブリッジ、義歯の3種類の技工物がありますが、インプラントと義歯は抜歯の傷が回復するまで、装着できません(インプラントは即埋入といって抜歯後すぐにインプラント体を装着する治療法もあります)。なお、ブリッジの場合は仮歯を装着します。
そのため、抜歯前に型取を行い、抜歯時にすぐに一時的な義歯を装着するのが即時義歯です。事前に型取を行うため、抜歯時にはすぐに装着でき、咀嚼に大きな影響を与えることが避けられますし、審美的にも抜けた歯をそのままにすることがないというメリットがあります。