口臭が気になる方は必読!口臭の原因は実はかなり幅広いです
2023年4月11日
口臭があるのに気づかない、ないのに気になる、どちらも問題です
口臭を気にする方はたくさんいます。
逆に周りから「口が臭い」と思われているのに、本人はほとんど自覚がない場合もあります。
口臭についてはすでに本ブログ記事「お口の臭いが気になりますか?」に主として口腔内に起因する口臭の対処法を書いておりますので、そちらも併せてご覧ください。
また、マナミ歯科クリニックでは、口臭専門外来・歯科ドックといった口臭に悩む方への治療を提供しています。
上記記事で述べたように、口臭の原因の大部分は口腔内、特に舌苔、歯周病、虫歯が大半を占めます。
つまり、口腔ケアに気をつけることで大部分の口臭は解消できるのです。
今回は少し範囲を広げて、口腔内だけでない口臭の原因に目を向けてみましょう。
口臭の原因は「病的口臭」から食事・ストレス・加齢まで多種多様
口臭の原因は大きく分けて、「病的口臭」つまり、何らかの疾患がある場合と、口臭、病気はなくても食事やストレス、起床時、加齢などの「口の中の状態が変化することによるもの」の二つに分けられます。
病的口臭は副鼻腔炎やガンが起因する場合もあります
病的口臭の原因の大部分は口腔内にあるのですが、副鼻腔炎のような耳鼻科にかかわるもの、さらには糖尿病、感疾患などの内臓疾患に関係するものもあります。
ちなみに、ガン患者には卵の腐ったような臭いやきつい花の臭いのような独特な臭いがあることがあり、ガンの発見に犬を使う研究があるほどです。
唾液分泌の減少も口臭の原因に
食事や歯磨きで口臭が消えるなら唾液分泌が口臭の原因の可能性が高いです
生理的口臭には、ストレスによる口臭もあります。
「恐怖で口がカラカラになる」といった言い方をしますが、ストレスで唾液の分泌が阻害されると、口臭の原因となる嫌気性の細菌を唾液が洗い流せなくなり、口臭が強くなることが原因です。
この唾液の分泌の減少は、生理的口臭の原因の主因とも呼べるものです。
唾液分泌の減少はストレスだけでなく月経や妊娠あるいは思春期のホルモンバランスの急激な変化、加齢(特に更年期)でも起きますし、起床時に口が渇いて口臭がするのもその一種と言えます。
ただし、唾液分泌の減少による口臭は、単純に水分を摂る、あるいは歯磨きをするといったことで大半が解決します。
食事を摂ると口臭がなくなる場合は、唾液の分泌減少が口臭の原因と考えて良いでしょう。
自分に口臭があると思い込んでしまう「自臭症」の可能性も
口臭がないのに口臭を感じる場合は知人恐怖症の一種の可能性もあります
しかし何の原因もないのに口臭を感じる、そもそも口臭そのものがなくても口臭があるように感じるという自臭症あるいは自己臭恐怖症と呼ばれる症状もあります。
これは対人恐怖症の一種で、重症の場合は強迫神経症やうつ病に至ることもあるのです。
そこまで、ひどくなくても「自分に口臭があるのでは」と思って人と接することをためらう人は少なくなく、特に女性には多い傾向にあります。
もちろん、「自分に口臭があるのでは」と悩んで社会的な接触を避けるようになるのは良いことではありません。
悩む前に口臭専門外来で一度検査してみませんか。
生活や人間関係に支障をきたしてしまう前に、的確な診断や治療を受けてみることをおすすめします。