朝起きた時のねばつきは、ドライマウスが原因!?
2021年9月30日
朝起きた時に口臭がしたり口の中がねばついたりしたことはありませんか?
口臭やねばつきには原因があります。
正しい対処方法を把握しておくことで、お口の不快感を改善する時に役に立てることができますよ。
【口の中のねばつきの原因はドライマウス】
■つい口呼吸をしてしまっていませんか?
朝起きた時だけに限りませんが、口の中のねばつきの多くは、口の中が乾燥するドライマウスによるもの。
ドライマウスは唾液の分泌が不足することによって引き起こされますが、その代表的な原因が口呼吸です。
通常は鼻で呼吸する鼻呼吸をするのが正しいのですが、歯並びが悪かったり、鼻が詰まってったりしている場合は口呼吸になってしまいがち。
こういった原因から口呼吸を続けて口内の唾液が蒸発してしまうと、ドライマウスになるのです。
唾液にはいろいろな作用がありますが、お口のねばつきに関係してくるのは「汚れを洗い流す作用」と「細菌が増殖するのを抑える作用」です。
寝ている間は唾液が減少すると、この汚れを洗い流す作用と細菌の増殖を抑える作用が弱くなってしまい、結果として細菌が増殖してお口の中がねばついてしまいます。
■ドライマウスを放置してしまうと……
ドライマウスによる悪影響は口内のねばつきだけではありません。
菌が増殖すると、歯周病や虫歯のリスクも出てきます。
また、口呼吸は鼻呼吸に比べて細菌をダイレクトに吸い込んでしまうため、風邪を引きやすくなってしまうことがあります。
さらに、口の中に多くの細菌が潜んでいる場合は口臭の原因にも。
ただ、この状態は一時的なものなので、積極的に水分を多くとったり、しっかりと歯磨きをしたりしてドライマウスを改善できれば、治療の必要がないケースも多々あります。
【歯周病もねばつきの原因の一つ】
ドライマウス以外に口の中がねばつく原因として、歯周病があります。
歯周病になると細菌が多く増殖してしまい、口臭やねばつきの原因になってしまうのです。
(ちなみに、先に書いた通り、ドライマウス自体が歯周病の原因にもなりえます。)
歯周病の予防と治療は、歯磨きを丁寧に行い、定期的に歯科医院でクリーニングを行うことが大切です。
【口の中のねばつきが気になったら歯科医院の受診がおすすめ】
口のねばつきを対処するためには、細かな汚れが残らないように歯ぐきの境目を細かく磨き、デンタルフロスや歯間ブラシなどを使用することが大切です。
しかし、歯磨きを毎日していても、磨きにくい部分や細かな部分は汚れが残ってしまうことがあるでしょう。
口の中のねばつきが気になったら歯科医院で受診することをおすすめします。
磨き残しの処置や口臭・ねばつき予防のアドバイスを受けてください。