マウスピース矯正の時にホワイトニングして大丈夫?
2024年10月20日
インビザラインで使用されるアライナー(マウスピース)は、ホワイトニング用のマウストレーとしても利用できます。つまり、インビザラインによる歯の矯正中でも同時にホワイトニングを行うことが可能です。これは、ワイヤー矯正では難しいため、インビザラインならではの大きなメリットと言えます。歯並びを整えるだけでなく、歯の白さも理想的に保ちたいという方にとって、インビザラインは魅力的な選択肢となるでしょう。ただし、ホワイトニングを併用する際には、いくつかの注意点があります。
まず、インビザライン治療中には「アタッチメント」と呼ばれる小さな突起を歯に装着することがあります。このアタッチメントがあると、その部分にはホワイトニング剤が届きにくく、ホワイトニング後に色ムラが発生する可能性があります。特にアタッチメントが付いている部分はホワイトニングの効果が出にくいため、治療中に行う場合は、この点を理解しておくことが重要です。
また、叢生(歯並びがデコボコしている状態)などで歯が大きく移動する場合、治療初期と進行後では、露出している歯の表面の部分や面積が変わることがあります。そのため、歯の動きが落ち着いていない段階でホワイトニングを行うと、色ムラが生じるリスクが高まります。理想的なホワイトニング効果を得たい場合は、歯がある程度移動して安定してから行うことをおすすめします。
さらに、ホワイトニングを行った際に歯がしみる、痛みを感じる場合があります。これは、矯正装置による圧力で歯の神経が敏感になっているか、歯の移動により歯茎の中に隠れていた部分が露出して刺激を受けやすくなっている可能性があります。このような症状が強い場合は、ホワイトニングを一時的に中断し、主治医に相談することが大切です。
インビザラインの治療が終了し、歯の位置を維持するための保定期間中も、ホワイトニングを行うことが可能です。特にビベラリテーナーのようなマウスピース型の保定装置であれば、それをホワイトニングのトレーとしてそのまま使用できるため、治療後も歯の美しさを維持することができます。
このように、インビザラインは矯正とホワイトニングを並行してインビザラインは矯正とホワイトニングを並行して行える便利な手法ですが、最適な結果を得るためにはタイミングや注意点を把握しておくことが重要です。