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歯茎に出来た白い点それはフィステルかもしれません

2024年10月17日


 
フィステルとは、歯茎にできる小さな白い膨らみで、見た目はニキビに似ており、一般的には痛みが少ないため、気づかないことも多いですが、歯の健康に関する深刻な問題の兆候です。フィステルができる原因は、主に歯の根の先に膿が溜まって外に出ようとしているためで、炎症が進行していることを示しています。この膿がたまる原因として、虫歯や打撲、歯周病などがありますが、最も多いのは虫歯治療後に歯の神経が死んでしまったケースです。
 
フィステルができたからといって、自然に治るわけではありません。一時的に膿が外に出て痛みが和らぐことがあっても、炎症が治まったわけではなく、放置すると再び膿がたまり、炎症を繰り返すことになります。さらに、膿が出ていること自体が口臭の原因になる場合もあります。特に、歯根嚢胞(歯の根にできる袋状のもの)が形成されていることが考えられ、この嚢胞が大きくなると、周りの歯や骨にまで影響を及ぼし、最悪の場合、抜歯が必要になることもあります。
 

 
フィステルの治療は、まず根管治療を行い、歯の内部に残っている細菌や膿を徹底的に取り除くことが必要です。しかし、根管が曲がっている場合や治療が難しい場合には、歯根端切除術という手術が必要になることもあります。この治療法は、歯根の先端部分を切開して膿を取り除き、再感染を防ぐ処置です。高度な技術を要するため、専門の歯科医師や口腔外科医が対応することが多くなります。
 
フィステルができる原因にはいくつかのパターンがあります。まず、虫歯が進行して神経が死んでしまった場合です。虫歯を放置していると、痛みがなくなることがありますが、これは虫歯が治ったわけではなく、むしろ神経が死んで痛みを感じなくなった状態です。こうした歯は内部で細菌が繁殖しやすく、根の先に膿がたまりやすくなります。
 
また、歯根破折(歯の根が割れたり折れたりすること)もフィステルの原因となります。歯ぎしりや食いしばり、外傷などによって歯に過度な力がかかると、歯根が割れることがあります。この場合、割れた部分から細菌が侵入し、フィステルが形成されることがあります。特に神経を取った歯は脆くなりやすいため、歯根破折を起こしやすく、放置すると抜歯が必要になるケースが多いです。
 
さらに、一度根の治療を行った歯でも、再感染することがあります。治療が不完全だったり、途中で通院をやめてしまったりすると、根の中に細菌が残り、それが増殖してフィステルを引き起こします。根管治療は非常に繊細な治療であり、期間も長くかかるため、途中で治療を中断しないように注意が必要です。
 
歯周病もフィステルの原因となります。歯周病が進行すると歯周ポケットから膿が出てきますが、ポケットが深かったり、入り口が閉じてしまうと、フィステルができることがあります。歯周病によるフィステルは、骨や神経に直接的な問題がなくても、周囲の組織に悪影響を及ぼすため、適切な治療が必要です。
 
フィステルができた場合、それは口の中で何かしらの炎症が進行している証拠です。痛みがないからといって放置することは危険であり、症状は時間とともに悪化する可能性があります。フィステルの発見が遅れると、治療期間や費用が増えるため、早期の診断と治療が重要です。毎日の歯磨きの際に口内のチェックを行い、異常を感じたら早めに歯科医院で診てもらうことをおすすめします。
 
まとめると、フィステルは一見無害に見えることが多いですが、歯や歯茎の内部で深刻な問題が進行しているサインです。痛みがなくても、適切な処置を受けなければ、炎症や感染が悪化し、最終的には抜歯が必要になることもあります。フィステルができたら、自己判断せず、早めに専門医に相談することが大切です。
 

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